観賞魚を飼育する際に水槽は必ず必要ですが、サイズや種類、メーカーなどがいくつもあるため特にアクアリウム初心者の方などは、どの水槽で飼育するべきか悩まれると思います。
金額もかかりますし、一度設置してしまうと、その後の変更なども難しいため最初の水槽選びはアクアリウムを楽しむ上で一番重要なポイントとも言えますね。
今回は、水槽を選ぶ上で重要になるポイントと、おすすめの水槽の選び方を解説していきますので、水槽選びでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
最適な水槽の選び方
水槽を選ぶ上で必要なポイント、重視した方が良い点は以下の通りです。
- 素材
- 透明度
- サイズ
- 重量
- 価格
それぞれ順に解説していきます。
水槽の素材と選び方について
水槽の素材の種類は大きく分けて「アクリル製」と「ガラス製」の2種類があります。アクリル製とガラス製のメリット・デメリットは以下の通りです。
アクリル製水槽のメリット
- ガラス製の水槽より透明度が高いため見栄えが良い
- ガラス製の水槽より軽く、割れにくい
アクリル製水槽のデメリット
- ガラス製の水槽に比べて傷つきやすい
- 一部の清掃用品が使用できない(傷つくため)
- ガラス製の水槽より価格が高い
- 透明度が経年劣化で低くなる
ガラス製水槽のメリット
- アクリル製水槽より価格が安い
- 透明度が経年劣化しにくい
- 傷がつきにくい
ガラス製水槽のデメリット
- アクリル製の水槽より重い
- 活発な魚の飼育に向いていない
ガラス製とアクリル製どちらがおすすめ?
観賞魚の種類によってアクリル製の水槽での飼育の方が向いている魚もいますが、基本的にはガラス製の水槽をおすすめします。
アクアリウムは長い時間をかけて楽しむ趣味なので、長期的に透明度が落ちにくいガラス製の水槽の方が鑑賞を楽しみやすいです。
また、初めてアクアリウムを始めるという人にとって、初期費用は決して安い趣味ではないので、長期的に使える上、価格も安いガラス製の水槽の方がアクアリウムを始めやすいと思います。
水槽のサイズについて
アクアリウムで使用される水槽サイズは、ある程度の規格が決まっています。
初心者の方は特に、この規格通りの水槽でのスタートをおすすめします。
規格外の水槽は価格が高い場合がほとんどですし、照明やフィルターなどの外部機器も基本的に水槽の規格に合わせて作られているため、入手が難しくなったり、金額が無駄に高くかかってしまう可能性があります。
メジャーな規格について
水槽サイズ | 水槽重量 | 水槽台重量 | フィルター重量 | 照明重量 | 重量合計 |
---|---|---|---|---|---|
30cm水槽 (横30×奥30×高30) | 25kg | 11.5kg | 1kg | 1kg | 38.5kg |
45cm水槽 (横45×奥30×高30) | 38kg | 15.0kg | 1kg | 1kg | 55kg |
60cm水槽 (横60×奥30×高36) | 60kg | 19.0kg | 1kg | 1kg | 81kg |
90cm水槽 (横90×奥45×高45) | 166kg | 36.5kg | 1kg | 1kg | 204.5kg |
120cm水槽 (横120×奥45×高45) | 219kg | 46kg | 1kg | 1kg | 267kg |
水槽のサイズの選び方
当然ですが、水槽のサイズが大きくなるほど重量が大きくなります。
水槽の総重量に耐えられる台に設置する必要があるため、水槽のサイズが大きければ大きいほど設置する環境が重要になります。
では、小さいサイズの水槽が良いのかというとそうでもありません。
水槽が少ないと、それだけ水量が少なくなるため、水槽内の水が外気の影響を受けやすくなるため水温が急変しやすくなります。
また水質も変化しやすくなるため、水質が悪化した場合、水槽内の魚がより影響を受けるようになります。
おすすめの水槽サイズ
初心者の方に一番おすすめな水槽のサイズは、60cm規格の水槽です。
60cmの水槽は、水質変化と管理にかかる手間やコストのバランスが一番良く、流通量が最も多いサイズなので、水槽自体の比較もしやすく、管理のための周辺機器の種類も多いというメリットもあります。
60cmの水槽では、小魚であれば30匹程度までは飼育が可能ですし、中型の魚でも数匹は混泳させることができるため、水槽内の見栄えも良くしやすい、ということもポイントです。
まとめ
アクアリウムを始めたいけれど、お金も掛かりそうだし、どれを選んだら良いかわからない・・・という方もいらっしゃると思いますので、改めて水槽選びのポイントを最後にまとめます。
- 素材はガラス製の水槽がおすすめ
- サイズは60cm規格がおすすめ
- 決まった規格の水槽の方が周辺機器を揃えやすい
この3点を重視して、価格や飼育したい観賞魚の種類によって選ぶのがおすすめです。
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