今年(2020年4月)に改良メダカを各種入荷いたしました。
新型コロナウイルスのせいで中々外出も難しく、仕入も円滑に進まないこともあり、改良メダカを増やすことにしました。
子供の頃にメダカや金魚を飼育したことがある人は多いと思いますが、いつの間にか(寿命とかで)いなくなってしまい、繁殖まで至らなかった方も多いかと思います。自分もその一人です。笑
ですが、淡水魚飼育の知識やノウハウも身につけた今なら、しっかり繁殖させて増やすこともできるはず!ということで、改良メダカの繁殖に挑戦!!こういった記事にするつもりはなかったので具体的な日付などメモは取れていませんが、メダカの繁殖に挑戦しようという方の参考になればと思います。
メダカ繁殖の環境を整える!
水槽
篤姫メダカの飼育水槽は60cm(幅600✕奥行き300✕高さ360)の水槽です。
設置場所は屋内ですが日当たりの良い場所に置きました。太陽光には殺菌作用があり、水質の維持やメダカの健康維持に最適です。繁殖力の増加や色揚げ効果もあるようなので、太陽光の当たる場所がおすすめです。屋外の場合、直射日光が当たりすぎると水温が高くなりすぎたり、鳥などに捕食される可能性もありますので、ある程度の日陰ができるようにしてあげたり、網などの蓋を設置してあげましょう。
また、メダカの産卵は夜明け前に始まり日の出までには終わります。外の光が入ることで正しいリズムで産卵を行うことができますので、そういった意味でも太陽光の当たる場所に水槽を設置して上げるのが良いでしょう。
底砂・砂利
丸みのある大磯砂利を敷きます。
大磯砂利を敷くことでバクテリアの繁殖を促進し、食べ残しやフンを分解させ水質環境をなるべく悪化させない環境を作りましょう。また、丸みのある砂利を選ぶ理由として、メダカは驚くと土の中に潜って隠れようとする習性がありますので、その際に怪我をしづらくするためです。
新しく水槽を立ち上げるとき、水質が大きく変わることになりますので、メダカを水槽に移すときは少しずつ水を変えてあげましょう。元いた水をいれたバケツなどにメダカを移し、1/3〜1/4くらい水を捨て、新しい水槽の水を少しずつ入れます。30分ほど時間を起き、再度水の入れ替えをしましょう。3回〜4回ほど繰り返したら、ゆっくり新しい水槽にメダカを移し替えてあげましょう。
産卵床
市販の産卵床はもちろん、ホテイソウやアナカリスなどの水草もおすすめです。
個人的な意見ですが、アナカリスはやや卵がつきにくいように思えます。ホテイソウは卵が付きやすいですが、根が伸びすぎるとメダカが絡まったり、夜間の二酸化炭素量が増えることでメダカが酸欠になる場合もあり、管理がやや手間です。
おすすめはウィローモスが一番卵が取りやすかったです。富栄養化を防ぐこともでき、メダカの隠れ家にもなりながら産卵床にもなる一石三鳥の水草です。ただし、無精卵を取り除くのが若干手間ではありますが、それを差し引いても個人的に一番オススメの水草です。
水換え頻度
ここまでの環境であれば激しく水質が悪化することはありませんが、それでも定期的な水換えはある程度必要です。1週間に1回〜2回程度、1/3〜1/4くらいの水を交換してあげましょう。新しい水をゆっくり入れたあと、元の水位に戻るくらい水を捨てればOKです。
メダカを産卵させる!
オスメスは複数ペアで
メダカを産卵させたい場合、オスとメスを複数匹ずつ入れてあげましょう。メダカにはオスメス間で相性があり、この相性が悪いと産卵がうまくいきません。オスに魅力がない、というよりはオスが下手で相性が悪いのが原因らしいですが。メダカにも色々あるんでしょうね。笑
ということで、可能であればオス:メスを2:3くらいの配分で混泳させてあげましょう。10匹ならオス4匹にメス6匹、という感じです。
卵は回収する
メダカが卵を食べることはありませんが、稚魚は大人のメダカに食べられてしまいます。食べられる前に稚魚を回収するのは難しいので、卵の段階で水槽を分けてあげましょう。別の水槽に移さなくても、稚魚飼育用の網なども市販されておりますので、水槽の数的に難しい場合はそちらを活用しましょう。
卵の回収について、注意点があります。「有精卵と無精卵を分ける」ことです。
有精卵は澄んだ色をしており固く、指でつまんでも潰れませんが、無精卵は白く濁っておりつまむと結構簡単に潰れます。難しそうに思えますが、見ればすぐに分かるので安心してください。
無精卵は放っておくとカビの原因となり、他の有精卵に悪影響となりますので早めに取り除きましょう。
稚魚の飼育
メダカの卵は水温によって孵化までの日数が異なります。
基本的には水温と日数の積が250になると孵化するとされており、水温が25℃なら10日(25℃✕10日=250℃日)で孵化します。
稚魚の餌やり
稚魚は産まれて数日はヨークサックという栄養袋を持っているので、3日くらいは餌なしで生きていけます。が、その後は稚魚が食べられる餌を与える必要があります。稚魚の間の餌は非常に重要で、与える量が少ないとその後の成長に支障をきたす可能性もあります。
そのため、稚魚の間は1日に4回〜5回程度の餌やりが必要です。もちろん、食べ残しは水質悪化の原因となりますので、少量ずつ餌を与え、食べ残しがなるべく出ないように与えてください。
餌はブラインシュリンプがおすすめです。
ブラインシュリンプの詳しい沸かし方は別途ご紹介予定ですが、僕は2Lのペットボトルに塩(食塩で大丈夫です)を50g溶かした水で沸かしましょう。コチラは水道水でも大丈夫ですが、ブラインシュリンプを与えるときはカルキを抜いた水ですすいでから与えましょう。
大きくなったら
ある程度大きくなれば大人メダカに食べられることもありませんので、親メダカの水槽に戻してあげましょう。
もちろん、水槽を移す際の水換えは、上記の水換え手順で水合わせしてからとなります。
最後に
変わりメダカの繁殖につきものなのは、色の出が悪かったり背曲がりが出てしまうことです。こういったメダカたちをトイレに流したり捨ててしまう人もおりますが、どんなメダカも同じ生命であり、増やす以上は責任を持って最後まで育ててあげる必要があります。
説教臭くなってしまい申し訳ございませんが、可愛らしいメダカを楽しく増やしてくださいね!
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